わき道をゆく

2022.4.5.
わき道をゆく
第183回 現代語訳・保古飛呂比 その⑦

嘉永三年(1850年)五月 一 この月朔日、毎月恒例の拝謁のため登城。 一 同五日、端午の節句のご祝詞を申し上げるため登城。 一 同七日、太守さまが剣術の演武をご覧になるというので出勤、 ただし今回の演武者は太守さまから […]

2022.3.22.
わき道をゆく
第182回 現代語訳・保古飛呂比 その⑥

魚住より読者の方々へお断り。これまで(原注○○)とか(魚住注○○)といった表記をしてきましたが、読みづらいかと思われるので、これからは著者側がつけた原注の場合は[]とし、訳者である私が文意を解説したり、補足したりする際は […]

2022.2.19.
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第180回 現代語訳・保古飛呂比 その④

弘化四年丁未(訓読みでひのとひつじ、音読みでていび。西暦1847年) 十八歳 正月 一 この月二十六日、(豊熈公の御代)父上が御褒詞(ほめたたえる言葉)を賜る。(魚住注・次は御褒詞の文面。例によって誤訳の可能性も) 先だ […]

2022.2.5.
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第179回 現代語訳・保古飛呂比 その③

弘化元年甲辰(訓読みできのえたつ、音読みでこうしん) 天保十五年 十五歳 正月 一 この月十一日、「御馬御乗初め」(=武装した家臣団が馬に乗って疾走する土佐藩の年頭行事)があり、父の代理として乗馬した。 ただし去年、御家 […]

2022.1.22.
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第178回 現代語訳・保古飛呂比 その②

天保七年丙申(ひのえさる) 七歳 七月 一 この月中旬、父上御発狂の模様、ひどく心を痛めた。 未明、中庸(中国の経書。四書の一つ)を読んでおられるとき、ふと脇刀をもって顔面を傷つけられた。その音で家族一同驚いて大騒ぎにな […]