わき道をゆく

2023.11.17.
わき道をゆく
第223回 現代語訳・保古飛呂比 その㊼

[参考](文久三年九月の項のつづき) 一 上杉さま(米沢藩12代藩主・上杉斉憲のこと)より(山内)兵之助さま(容堂の弟)へ、次の通り。 一筆啓達いたします。今日、松平相模守が当番のため参内したところ、別紙の通り、伝奏より […]

2023.11.4.
わき道をゆく
第222回 現代語訳・保古飛呂比 その㊻

(文久三年)七月 一 七月二十日、太守さまが三ノ丸で諸士に言い渡された御意の内容 去年以来、公武の関係が穏やかでないため、我らは弱年の身をもって朝命(天子の命令)を受け、勅使に従って東下西上(京都から江戸に下り、さらに江 […]

2023.10.20.
わき道をゆく
第221回 現代語訳・保古飛呂比 その㊺

[参考] 一 (文久三年)六月二十四日、藩にて次の通り。 口上覚え このたび長州において兵端が開いた件につき、応援して(敵を)打ち払うよう京都より御沙汰があったが、彼(相手国側)は拒絶の命があったことをまだ知らない。そう […]

2023.10.7.
わき道をゆく
第220回 現代語訳・保古飛呂比 その㊹

一 (文久三年)四月五日、初夜(現在の午後八時から九時ごろ)ごろ、(義弟の)本山誠作殿から使いが来て、こう言った。「(誠作の長男の)貫之助が先ほど、小高坂村西町に住む徒士(=かち。土佐藩の下士身分。郷士の下で、足軽の上に […]

2023.9.25.
わき道をゆく
第219回 現代語訳・保古飛呂比 その㊸

[参考] 一 (文久三年二月)二十三日、藩において左の通り。 京都の情勢はますます入り組み、かつ外国勢力の動向(夷情)も計りがたいので、(藩としての対応を)考慮中である。なおまた、今後勝手な振る舞いをせず、藩の指示通り進 […]