わき道をゆく

2022.9.9.
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第194回 現代語訳・保古飛呂比 その⑱

一 (安政三年)八月十七日、藩において操練の手順に関する法令を定めた。次の通りである。 口述 このたび諸組(注①)による操練を仰せつけられたので、その手順を定めた法令を記した別紙を役場より渡すよう、お目付役一同がご指示を […]

2022.8.28.
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第193回 現代語訳・保古飛呂比 その⑰

   保古飛呂比    巻四    安政三年から同六年まで  安政三年丙辰(ひのえたつ)            高行二七歳    正月 一 この月元旦、登城し、御流れ酒を頂戴した。 [参考]一 同四日、幕府が次のような指 […]

2022.8.12.
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第192回 現代語訳・保古飛呂比 その⑯

一 右に関連して(藩行政トップの)御奉行職一同による添付文書は次の通り。 近年、藩の借財が増え、財政状況が悪化しているところ、一昨年の秋以来、異国船の動向が穏やかならず、海防対策の充実が看過できない問題となったので、先ご […]

2022.7.30.
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第191回 現代語訳・保古飛呂比 その⑮

[参考] 一 九月ごろ、我が藩において万事、儀式の簡素化や経費節減が行われる。 この年、江戸において重大な書付(=幕府の命令を伝える公文書)等も出て、非常時のため儀式の簡素化・経費節減が命じられた。諸役場の悪弊を必ず改革 […]

2022.7.15.
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第190回 現代語訳・保古飛呂比 その⑭

安政元年三月 [参考] 一 同十日、(老中首座の)阿部伊勢守殿へ口上を添え、左衛門尉(幕府の勘定奉行と海防掛を兼務する川路聖謨のこと。前年、長崎に来たロシア使節プチャーチンとの交渉にあたった)が直接、上申書を出した。その […]