連載・最新記事 最新の記事5件

2019.4.24.
わき道をゆく
第142回 私の10冊②

  ここ(検察庁)で特ダネを連発すれば花形記者になり、特オチを連発すればダメ記者の烙印を押される。いわば事件記者としての運命の岐路である。私はむろんダメ記者と言われたくなかったので必死になって取材した。  しか […]

2019.3.29.
わき道をゆく
第141回 私の10冊①

 現代社会を描くうえでの必読書を10冊あげろという注文を編集長からいただいた。おやすいご用だと思って引き受けてみたが、いざ書くとなると<これが良い。いや、あれが素晴らしい。いやいや、これも捨てがたい>と思いが千々に乱れて […]

2019.3.4.
わき道をゆく
第140回 ぶれない弁護士

 自分の人生を振り返ると、幸運だったとしか言いようがない出来事がある。大学に入った1970年、一年先輩の安田好弘さん(現弁護士)と出会ったことがその一つだ。 のちに日本の死刑廃止運動のリーダーになる安田さんは、そのころ「 […]

2019.1.31.
わき道をゆく
第139回  書評『大政翼賛会のメディアミックス』(大塚英志著)

 「翼賛一家」という漫画を存じだろうか。日米開戦の一年前、新日本漫画協会が大政翼賛会に献納した作品である。 11人の大家族。父賛平(48)は教師、母たみ(45)は糟糠の妻、長男勇(25)は会社員…当時としては平 […]

2019.1.9.
わき道をゆく
第138回 未来への希望の灯に

 振り返ってみると、週刊現代でこの連載が始まったのは東日本大震災の翌年の夏だった。当時は原発の再稼働に反対するデモが最高潮に達していて、デモの出発地点となった日比谷公園は数万の人出で混雑していた。  公園内では若者たちが […]