フォーラム神保町佐藤優の集中ゼミ 「シュライエルマッハー『神学通論』、『宗教論』を読み解く」第2回

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開催日時:2009年6月13日(土) 10:00〜18:00

概要

「19世紀プロテスタント神学の父」と呼ばれるフリードリヒ・ダーニエル・エルンスト・シュライエルマッハー(Friedrich Daniel Ernst Schleiermacher、1768~1834)は、近代的世界観を形成する上で大きな役割を果たしたにもかかわらず、日本では一部の専門家以外には知られていません。
 
 シュライエルマッハーの『神学通論』と『宗教論』をテキストにして、神の場の転換、心の意味、国家と民族、実証主義と神学などの問題について考えてみたいと思います。特に近代において、ナショナリズムが流行した理路をシュラエルマッハーを手掛かり整理してみたいと考えています。シュライエルマッハーのの読み解きにあたっては、神学の術語がネックになるのですが、そこを克服すれば、それほど苦労することなく読み進めることができます。このネックを克服するために最良のテキストが『神学通論』ですので、同書の「哲学的神学」の部分をていねいに読みたいと思います。『神学通論』は邦訳が絶版になって久しいので、必要部分のプリントはこちらで用意します。図書館(国会図書館、同志社大学神学部図書館などに所蔵されている)でテキスト全文のコピーを準備した方が理解は深まります。
 
 レベルは大学院博士課程前期(修士課程)のゼミ程度としますが、学部生にも理解できるように配慮します。編集者にとっても意味がある内容にします。

日時 テーマ
第1回 5月16日(土) 10:00~18:00 お申し込みは終了しました
第2回 6月13日(土) 10:00~18:00 お申し込みは終了しました
第3回 6月14日(日) 10:00~18:00 お申し込みは終了しました
【定員】 7名
【受講条件】 受講条件は、以下の通りです。

1. メディア関係者
2. 大学生、大学院生
3. 1.2.以外の方で、このテーマについて強い関心をもつ者
4. 講義で用いるテキストを読む意思がある者

 なお、受講者の受付はお申し込み順とさせていただきますが、定員を超えた場合は、職能会員(会費をお振り込みいただいた方)を優先させていただきます。
 お申し込みいただいた方には、メールにて結果をご通知致します。

【申し込み】 受講希望者は、それぞれ、希望する回毎にお申し込み下さい。
 テーマは毎回変わりますので、全講座をお申し込みいただいても、講座毎にお申し込みいただいても、どちらでも結構です。
【テキスト】 1. シュライエルマッハー[加藤常昭訳]『神学通論』教文館、1962年(古本屋で入手することもほぼ不可能)。
ドイツ語オリジナル Kurze Darstellung Des Theologischen Studiums (1811/1830),De Gruyter, 2002
英訳版 Brief Outline of Theology As a Field of Study (Schlelermacher Studies and Translations, Vol.1) ,Edwin Mellen Pr,1988は、アマゾンで簡単に入手できる。経済的に余裕がある受講者は、英文版を手に入れてほしい。
2. シュライエルマッヘル[佐野勝也/石井次郎訳]『宗教論』岩波文庫、1949年。あるいは、シュライエルマッハー[高橋英夫訳]『宗教論 宗教を軽んずる宗教人への講話』筑摩書房、1991年でもよい。
【会場】 千代田区神田神保町3−1−6日建ビル9階(専大前交差点角)
【アクセス】 1. 地下鉄の都営新宿線/三田線 営団半蔵門線で《神保町駅》下車、A1出口を出ると「専大前」の交差点になります。
2. その横断歩道を渡って、交差点角の城南信金庫隣りのビル。徒歩1分。
3. 1階が喫茶店「珈琲館」で、その脇に階段があり、エレベーターで9階へ。
4. 駐車場はございません。