フォーラム神保町「赤報隊事件の真実〜週刊新潮報道は何だったのか!?」
勉強会レポート
「赤報隊事件の真実〜週刊新潮報道は何だったのか!?」と題する勉強会が開かれましたが、開始早々に木村氏によってこれは全部虚偽で有り、新潮社は全て承知の上で掲載したのだろうと、先ず結論から話が始まり、その理由を多く語られました。
曰く、筆者は池袋で右翼活動をしていたと云うがそれを現認した者が右翼関係者や警察関係者?に居ない、筆者が児玉氏や野村氏他多くの物故した大物右翼と昵懇で有ったと云っているがそれも無い、ましてや絶対有り得ない言葉遣いで会話した等々、中身は読むに絶えずその必要も無いと断定している。
蜷川氏も網走刑務所で朝日の記者が面会所でアクリル板をドンドン叩いたと云うが、自分がかの地でお勤めしていた時の経験から鑑みても絶対に有り得ない事等々お話をされた。
当事者の朝日新聞も警察も偽証と断定しており、間違い無いと思う、私も掲載第一回を途中で読むのを止めた。
話は何故、新潮社は嘘と承知又は裏付けを取らずに掲載したのかにも及んだ。
推測では編集長が交代するのでセンセイショナルな特集で部数増やし、長期凋落気味な部数を増やして餞にしたのでは?などと云う「珍説」も披露されましたが、真相は闇の中と云った所ですか。
私が今回の勉強会で最も興味を持ったのは、虚偽か真実かの報道内容では無く、週刊誌では一応一流?と評価されているのが、明らかに真実では無いと考えられる荒唐無稽な話を延々と掲載するモラルの低下で有り、自尊心の無さと云うか無気力感が漂う雰囲気でした。
昔はトップ屋と呼ばれていたから、それで良いではないかと云う方もお有りかも知れないが、内容が余りにも悪すぎる、いっその事マリリン・モンロウは痔だった(これはかって大阪の新聞が実際に一面大見出しにした)と打って出た方がインパクトが有るのではと思う次第です(笑)。
週刊誌が次々と姿を消し行く中、週刊新潮も又消えて行くのでは危惧しますが、しかし最近のマスコミを見ていると強ち週刊新潮を嗤う事は出来ないのではと思う所です。
最近の小沢問題でのマスコミの異常なバッシングや老練なジャーナリストが頓珍漢な記事を書いてブロガーから馬鹿にされたりしているのを見ると、マスコミ総体が衰退の負のスパイラルに入っていなければ良いがと余計な心配もしてしまいます。
そして今回最も特徴的な事はマスコミ関係者の勉強会で有るにも関わらず、実戦で物を書いている関係者の姿が少なかった事です。
マスコミ関係者さん、もっと積極的に参加して世人の為にしっかり取材して記事を書いて下さい。
今回の新潮社の様に、ろくな取材もせず貰った話を垂れ流すのだけはしないで下さい。
そんな事を繰り返していると、全国民からマスゴミ云う不名誉な烙印を押されて仕舞うかも知れません。
それと今回の記事が誤報で有ると確定した時に週刊新潮が消えて行くのか生き残るかは、小生の興味の範疇外です。
徳田二郎(フリーカメラマン)