エチオピアジャーナル(10)身近に感じるテロリズム
二十歳のネムハさんは、ソマリアで家族を全員失い、一人でエチオピアにある難民キャンプに避難してきた。今は同じような境遇にある独り身の若い女性たちと身を寄せ合って 同じテントで暮らしている。「ソマリアでは、内戦、貧困のために学校に通えませんでした。このキャンプでは学校がありますが、私は二十歳になのでここでも通えません。私は子供たちのように、教育を受けたかった」と、涙が瞳からこぼれないように天井を見つめながら語った。
数年前に配給されたテントは過酷な環境の下に崩壊し(寿命は一年ほど)、ソマリア難民のほとんどが古着をパッチワークのように縫い合わされたキャンバスのテントで暮らしている。
配給された女性徒たちが太陽電池LEDランプのもと宿題に励む。
撮影・大瀬二郎