フォーラム神保町第4回 佐藤優の短期集中ゼミ 「武市健人『歴史存在論』(1943年)を読み解く」(第二弾)*歴史的現実の罠

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開催日時:10月9日(木) 19 : 00〜21 : 00

概要

武市健人(たけちたてひと、1901-1986)は、日本の著名なヘーゲル研究者で哲学者です。武市は、マルクスの『資本論』の構成からヘーゲルの『大論理学』を再構成しようとし、また、宇野弘蔵の経済哲学と武市のヘーゲル弁証法理解には親和性があります。
戦時中、マルクスについて一言も言及できないような状況で、武市は、ヘーゲル、西田幾多郎について解釈することで、それがマルクスと同じことを別の言葉で表現しようとしました。
また、戦争で学生にとって死が身近に感じられる状況で、「哲学することの意味」と本書で正面から取り組んでいます。
 前回に引き続き、超越の問題について取り扱い、日本的な超越理解の問題として、田邊元について検討します。本書の読み解きをしておけば、難解な哲学書を自ら読み進めていくことが可能になります。編集者にとって実用性の高い講義にしようと思っています。
 
つきましては、あらためて受講者を下記の日程にて公募致します。

第1回 10月6日(月) 19:00〜21:00 *超越の歴史性 お申し込みは終了いたしました。
第2回 10月7日(火) 19:00〜21:00 *スピノザの意味 お申し込みは終了いたしました。
第3回 10月8日(水) 19:00〜21:00 *京都学派とは? お申し込みは終了いたしました。
第4回 10月9日(木) 19 : 00〜21 : 00 *歴史的現実の罠 お申し込みは終了いたしました。
【定員】
【受講条件】
【申し込み】
【資料】
【会場】
【定員】 15名
【受講条件】 受講条件は、以下の通りです。

1.メディア関係者
2.大学生、大学院生
3.1.2.以外の方で、将来、メディア関係もしくはアカデミズムの職につくことを希望する者
4.講義で用いるテキストを読む意思がある者

 なお、受講者の受付はお申し込み順とさせていただきますが、定員を超えた場合は、職能会員(会費をお振り込みいただいた方)を優先させていただきます。
 お申し込みいただいた方には、メールにて結果をご通知致します。
【申し込み】  受講希望者は、それぞれ、希望する回毎にお申し込み下さい。
 テーマは毎回変わりますので、全講座をお申し込みいただいても、講座毎にお申し込みいただいても、どちらでも結構です。
【資料】 (1) 武市健人「歴史存在論の研究」櫻井書店、1943年
残念ながら、本書は戦後復刻されず、絶版になっています。
古書店で買い求めるか、図書館などでコピーをとってください。
どうしてもテキストが入手できない場合は、メールで事務局(info@forum-j.com)まで連絡をとってください。対応を考えます。

(2)田邊元『歴史的現實』岩波書店、1940年
本書は戦前、戦中の大ベストセラーでしたが、戦後、岩波書店は、同書を覆刻していません。
図書館で借りだしてとるか、古本屋で購入してください。
「日本の古本屋」(http://www.kosho.or.jp)に数点出ています。
また、2001年にこぶし書房から本書を収録した田邊元の著作集がでており、これは大手書店で入手できます
(田辺元著/黒田寛一編・解説『歴史的現実』こぶし書房、2001年、ISBN4-87559-149-7)。
【会場】 千代田区神田神保町3−1−6日建ビル9階(専大前交差点角)
【アクセス】 地下鉄の都営新宿線/三田線 営団半蔵門線で《神保町駅》下車、A1出口を出ると「専大前」の交差点になります。
その横断歩道を渡って、交差点角の城南信金庫隣りのビル。徒歩1分。
1階が喫茶店「珈琲館」で、その脇に階段があり、エレベーターで9階へ。
駐車場はございません。