編集後記第4回 10月14日

▼バックナンバー 一覧 2009 年 10 月 14 日 魚住 昭

 ずいぶん長いこと編集後記が書けませんでした。私の叛民伝が一歩も進まなかったからです。毎日ああでもない、こうでもないと考えあぐね、辛い日々を送りました。他の著者の方々や読者の皆さんに申し訳ないと思い続けてきました。
 でも、ようやく前に進み出しました。私としては長いトンネルをくぐり抜けたような気持ちです。これからは2週間に1回の更新ペースを厳守したいと思っています。
 私は叛民伝を書くことのほか、いくつかの仕事を抱えています。そのうちの一つが田原総一朗ノンフィクション賞の選考作業です。活字作品は289作品、映像作品は17作品の応募があったそうです。それを事務局で下読みして絞り込み、私のところには13本の原稿が送られてきました。それをちゃんと読んで、きちんと評価しなければなりません。
 まだ2本目の途中までしか読んでいないのですが、早くもかなり面白いと思う作品に出合いました。ノンフィクションには取材力とか筆力とか、いろいろなことが必要とされるのですが、私が何より重視するのは書き手の志と眼差しです。早い話が「ああこんな若い書き手に賞をもらってほしいな」と思った作品を推奨したいと思います。
 11月9日に佐藤優さんや宮崎学さん、田原さん、中沢けいさんらと選考会を開き、受賞作品を決めます。その経過はこの「魚の目」ですべてオープンにしますので楽しみにしていてください。 (了)