わき道をゆく

2025.11.26.
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第275回 現代語訳・保古飛呂比 その98

一 (慶応三年)十一月十二日、晴れ、敬吉・敬助・小太郎・安兵衛・才七が来た。長崎のフランス語通訳平井義十郎が来訪。小太郎が来て言った。「時久逸衛が紀州藩に、受け判(※保証人として判を押すことだが、ひょっとしたら金銭授受を […]

2025.11.12.
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第274回 現代語訳・保古飛呂比 その97

一 十月二十二日、晴れ、小太郎を同伴して渡邊昇を訪問、「途中にて面会す」(※途中の路上で行き逢ったという意味だろうか)。八ツ(午後二時ごろ)前より西川に行き、七ツ(午後四時)前より藤屋に至る。今日、藤屋で会食の約束あり。 […]

2025.10.28.
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第273回 現代語訳・保古飛呂比 その96

一 十月十八日、晴れ、夕顔船が少々釜に故障が起きたため、海上から引き返したと、由比畦三郎より報告を受けた。用向きができたとして、石田英吉・渡邊剛八・佐々木栄・小田小太郎が来訪、相談に預かる。萩原真齋が来た。八ツ(午後二時 […]

2025.10.14.
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第272回 現代語訳・保古飛呂比 その95

(岡内俊太郎の手紙のつづき)それから大坂に着き、上陸して、野本平吉殿は直に京都に出るということで、私・(坂本)龍馬・(中島)作太郎らは、薩摩藩邸の前に薩摩屋という小家があるので、この家に行きました。そこに高松太郎(注①) […]

2025.9.30.
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第271回 現代語訳・保古飛呂比 その94

一 岩橋(轍輔)氏よりの書簡、次の通り。 日を追って冷気が催す折から、いよいよご安泰でいらっしゃることと存じます。先日はご来訪くださり、そのうえ御国産の佳品をいただき、ご厚情の至りと感謝しております。ところで、後藤(象二 […]