わき道をゆく

2025.9.16.
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第270回 現代語訳・保古飛呂比 その93

[参考] 一 (大政奉還の)建白、十月三日閣老へ、翌四日関白殿へ、どちらもお取り上げになった。 一 十月四日、昨夜より大雨、午後晴れ、二時ごろより米人「フルベツキ」(注①)を訪問、翻訳を依頼した。新旧約全書(新約聖書と旧 […]

2025.9.2.
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第269回 現代語訳・保古飛呂比 その92

一 (慶応三年)九月十九日、今朝、(長崎奉行所)調べ役の安東(鈔之助)らへ、先日来苦労をかけたことについての挨拶かたがた、「相勤メ候」(※勤めは仕事をするという意味だが、この場合何を指すのか、いまひとつ不明)。午後より、 […]

2025.8.19.
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第268回 現代語訳・保古飛呂比 その91

[参考」 一 九月十三日、異宗徒(浦上のキリシタンのこと)の取り扱いについて、仏領事の抗議があった。もっとも、この際、厳しく異議を申し入れたということであるという。 九月十三日、長崎の「御出役執権大人」(長崎奉行のことと […]

2025.8.5.
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第267回 現代語訳・保古飛呂比 その90

一 土佐への書簡、次の通り。[この書簡、日にちが不明だが、あるいは八月末日か、九月早々のものではないだろうか。しばらく判断に迷ってここに収めることにした] 一筆啓上します。まずもって、 皆様ますますご機嫌よく、お互いに恐 […]

2025.7.22.
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第266回 現代語訳・保古飛呂比 その89

一 八月二十九日、風雨、朝、寝床のままであれこれと才谷と話した。夕方、喜之助が来た。本日は少々病気のため、次々と見舞いに来て、夜、四ツ時(十時ごろ)前に帰った。風雨雷あり。自分の病気は先年、大熱を煩い、それ以降気管が悪く […]