わき道をゆく

2025.1.6.
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第252回 現代語訳・保古飛呂比 その75

一 同年十二月二十七日、[知行百二十石、御馬廻り、うち二十石減らされる]平井善之こと、先ごろ勤役中いろいろと不当の行為があり、(太守さまが)ご不快に思われた。よって今月二十三日、厳重に遠慮(注①)を仰せつけておいた。そう […]

2024.12.5.
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第250回 現代語訳・保古飛呂比 その73

(以下は、土佐藩家老・福岡宮内の広島出張記に収録された広島藩サイドの文書) 一 当藩(広島藩)の寺尾生十郎(注①)が同月(慶応二年五月)八日に出発して、岩国まで行ったとのこと。これは、三日に前述の(長州藩の)末家の者ども […]

2024.11.21.
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第249回 番外編 現代新書はいかにして現代新書になったのか

 これは今年、創刊60周年を迎えた現代新書について私が書いた原稿です。講談社学芸第一出版部の冊子『新書へのとびら』に収録されています。(現代語訳・保古飛呂比は今回だけ休載します。) ――編集者ほど割に合わぬ商売はない。な […]

2024.11.7.
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第248回 現代語訳・保古飛呂比 その72

一 再び広島表に到着して小笠原侯に拝謁を願い、かつ、大目付と対面したことなどの経緯。 四月十日の拝謁の際、極秘歎願の言上の手控え(=心覚えに書き留めておくこと) 先日、極秘で仰せつけられたご用件を逐一主人に伝えましたとこ […]

2024.10.24.
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第247回 現代語訳・保古飛呂比 その71

(幕府の命で広島に出張した土佐藩家老・福岡宮内(注①)の記録の続き) 一 ご隠居さま(山内容堂)より、(老中の)小笠原壱岐守さま(注②)へお手紙が送られるはず。 【注①。デジタル版 日本人名大辞典+Plusによると、福岡 […]