わき道をゆく

2023.5.8.
わき道をゆく
第210回 現代語訳・保古飛呂比 その㉞

一 (文久二年)四月十七日、高屋友右衛門が御側御用役となる。 同人は兵学者流であって、いささか時勢に意を注ぐけれども、平士の中の大身家だから自然佐幕の傾向あり。もっとも、党派はない。 青木忠蔵が大目付となる。 同人は太平 […]

2023.3.22.
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第207回 現代語訳・保古飛呂比 その㉛

一 (文久二年正月)十五日、御老中の安藤対馬守殿が登城の際、浪人二十八名が双方より駕籠に討ってかかり、お供の士と闘争になり、安藤侯は深手を負い、坂下門に逃げ入ったという。[これは二月二日、飛脚便により江戸表から知らせてき […]

2023.3.6.
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第206回 現代語訳・保古飛呂比 その㉚

[参考] 一 (文久元年)十一月十七日、同日より太守さまが家督相続されたご祝儀として、家臣一同に御料理を下さる。(二十一日、二十三日、二十五日) 一 同二十日、同日より大病のため(自宅に)引き籠もり、時勢(の動きに関する […]

2023.2.6.
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第204回 現代語訳・保古飛呂比 その㉘

萬延元年十二月 一 この年、海南政典成る。 全部で十五巻。項目を分かつこと十三。(その項目を具体的に挙げると)職守、考課、継嗣(跡継ぎ)、寺社、戸籍、田疇(田畑)、山虞(山守)、関市(関所と市場)、賦役、営繕、倉庫、法律 […]

2023.1.23.
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第203回 現代語訳・保古飛呂比 その㉗

万延元年四月 [参考]一 この月四日、新しい小判の鋳造と、二分判(=二分の一両)・二朱金(=八分の一両)の改鋳につき、その通用・引き替え等に関して幕府より命令があった。(注①) 【注①。デジタル大辞泉による「万延貨幣改鋳 […]