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2022.2.19.
わき道をゆく
第180回 現代語訳・保古飛呂比 その④

弘化四年丁未(訓読みでひのとひつじ、音読みでていび。西暦1847年) 十八歳 正月 一 この月二十六日、(豊熈公の御代)父上が御褒詞(ほめたたえる言葉)を賜る。(魚住注・次は御褒詞の文面。例によって誤訳の可能性も) 先だ […]

2022.2.5.
わき道をゆく
第179回 現代語訳・保古飛呂比 その③

弘化元年甲辰(訓読みできのえたつ、音読みでこうしん) 天保十五年 十五歳 正月 一 この月十一日、「御馬御乗初め」(=武装した家臣団が馬に乗って疾走する土佐藩の年頭行事)があり、父の代理として乗馬した。 ただし去年、御家 […]

2022.1.22.
わき道をゆく
第178回 現代語訳・保古飛呂比 その②

天保七年丙申(ひのえさる) 七歳 七月 一 この月中旬、父上御発狂の模様、ひどく心を痛めた。 未明、中庸(中国の経書。四書の一つ)を読んでおられるとき、ふと脇刀をもって顔面を傷つけられた。その音で家族一同驚いて大騒ぎにな […]

2022.1.11.
わき道をゆく
第177回 現代語訳・保古飛呂比 その①

前回の最後に予告したように今回からは『保古飛呂比(ほごひろい) 佐佐木高行日記』の現代語訳を少しずつ掲載していこうと思っています。が、その前にお断りしておかねばならないことがいくつかあります。 まず第一に、私が現代語に訳 […]

2021.12.25.
わき道をゆく
第176回 政治と検察(その26)

 前に述べたように、カブトデコム事件の捜査の最終目標は政界汚職の摘発におかれていました。それにしても事件を手形詐欺として組み立てる危うさを捜査関係者がまったく意識していなかったはずはありません。それでもあえて強制捜査に踏 […]