連載・最新記事 最新の記事5件

2025.9.30.
わき道をゆく
第271回 現代語訳・保古飛呂比 その94

一 岩橋(轍輔)氏よりの書簡、次の通り。 日を追って冷気が催す折から、いよいよご安泰でいらっしゃることと存じます。先日はご来訪くださり、そのうえ御国産の佳品をいただき、ご厚情の至りと感謝しております。ところで、後藤(象二 […]

2025.9.30.
東郷和彦の世界の見方
第二十回 ウクライナ和平の動向(その20)

トランプ・プーチン会談後の5週間で見えた、欧州の“対ロシア恐怖症”がもたらしそうな未来とは? 8月18日付けでアップした前号第19号は、本連載を始めてからの一つの頂点だったと思う。8月15日のアンカレッジにおけるトランプ […]

2025.9.16.
わき道をゆく
第270回 現代語訳・保古飛呂比 その93

[参考] 一 (大政奉還の)建白、十月三日閣老へ、翌四日関白殿へ、どちらもお取り上げになった。 一 十月四日、昨夜より大雨、午後晴れ、二時ごろより米人「フルベツキ」(注①)を訪問、翻訳を依頼した。新旧約全書(新約聖書と旧 […]

2025.9.2.
わき道をゆく
第269回 現代語訳・保古飛呂比 その92

一 (慶応三年)九月十九日、今朝、(長崎奉行所)調べ役の安東(鈔之助)らへ、先日来苦労をかけたことについての挨拶かたがた、「相勤メ候」(※勤めは仕事をするという意味だが、この場合何を指すのか、いまひとつ不明)。午後より、 […]

2025.8.19.
わき道をゆく
第268回 現代語訳・保古飛呂比 その91

[参考」 一 九月十三日、異宗徒(浦上のキリシタンのこと)の取り扱いについて、仏領事の抗議があった。もっとも、この際、厳しく異議を申し入れたということであるという。 九月十三日、長崎の「御出役執権大人」(長崎奉行のことと […]