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- わき道をゆく
- 第128回 「東条暗殺」と「新党結成」
引きつづき、戦争末期の岸信介の不可解な行動について考えてみたい。彼が東条英機との”抱き合い心中”に踏み切った理由は何だったのだろうか。 岸の回顧によれば、早期終戦のためだ。サイパン陥落で日本全土の軍需工場が空襲対象にな […]
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- 第127回 「早期終戦のため・・・?」
まず、何はともあれ、前回の終わりにちょっとふれた椎名悦三郎(後の自民党副総裁)の嘆願書の内容をご紹介したい。 椎名は冒頭「以下の私の証言を読んでもらえれば、彼(岸信介)を覆っている戦犯疑惑の暗雲は完全に吹き払われてしまう […]
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- 第126回 「好運」をもたらしたもの
このところずっと岸信介にまつわる謎を追いかけている。 岸はなぜ、A級戦犯として起訴されなかったのだろうか。 東条英機内閣を倒して戦争終結に貢献したからだ。 と言いたいところだが、 岸の調書類を読むかぎりではちがうらしい。 […]
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- 第125回 「彼は膨張主義者ですか?」
戦中、天皇を補佐する内大臣だった木戸幸一は昭和史のキーパーソンである。彼は敗戦後の1945(昭和20)年12月16日、A級戦犯容疑者として巣鴨プリズンに収監された。 木戸はそれから3カ月の間にGHQ国際検察局による尋問 […]
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- 第124回 相当、使いでがあった
岸信介はなぜA級戦犯として起訴されなかったのか。その謎を解くカギを探して、GHQによる岸の第1回尋問調書(1946年3月7日付)を読み解く作業をつづけている。 この尋問があったときA級戦犯28人はまだ起訴されていない。 […]