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- わき道をゆく
- 第159回 政治と検察(その9)
前回、昭和電工事件最中の1948年7月に新刑事訴訟法が国会で成立したことを述べました。そこには「司法警察職員は、犯罪があると思料するときは犯人及び証拠を捜査する」と規定されていました。つまり捜査権をめぐる警察と検察の争 […]
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- 第158回 政治と検察(その8)
GS次長のケーディスを日本から追い出す計画を主導していたのは、吉田茂内閣の要人Sと、反共主義者チャールズ・ウィロビーが率いるG2でした。この計画に内務省調査局長の久山秀雄が加担し、警視庁にケーディスの身辺調査をさせてい […]
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- 第157回 政治と検察(その7)
1948年当時、GHQとの折衝に主として当たっていたのは東京地検の次席検事・馬場義続でした。馬場は後に東京地検に特捜部を設置して「特捜部の生みの親」「ミスター検察」といわれ、1964年に戦後七代目の検事総長に就任します […]
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- 第156回 政治と検察(その6)
前回につづきGHQ文書の内容を紹介します。1948年8月、米軍東京地区憲兵司令部で司令官(准将)のC・S・フェランと、東京地検次席検事の馬場義続の間で交わされたやりとりです。フェランはこう言います。「さて、占領軍関係者 […]
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- 第155回 政治と検察(その5)
前回に触れた昭和電工事件のつづきです。東京地検の捜査で衝撃的な真相が明らかになっていきます。拙著『特捜検察』(1997年刊。岩波新書)の内容とダブりますが、どうかご容赦ください。 昭和電工本社の家宅捜索が行われたのは […]