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2016.5.21.
わき道をゆく
第93回 「優しき虐殺者」という矛盾
 半藤一利さんが「絶対悪」と評した元陸軍参謀・辻政信の話をつづけたい。私が会った、ある元参謀はこう語っていた。「辻さんは強いですよ。徹底的に言うから。ちょっとでも消極的なことを誰か言うと、どやし上げるから辻さんの前ではみ […]
2016.4.14.
わき道をゆく
第92回 その時、日本を突き動かしたのは
 このところずっと船戸与一さんの『満州国演義』や辺見庸さんの『1★9★3★7』を読んでいたせいだろうか。先の戦争のことが妙に気にかかる。 前にふれたが、私は20年前、太平洋戦争に至る経緯を調べたことがある。陸軍の元エリー […]
2016.4.1.
わき道をゆく
第91回 その1937年に、私なら
 辺見庸さんは、私の共同通信時代の5期上の先輩だ。在籍中に言葉を交わしたことは一度もない。何しろ相手は世界に名を知られた元北京特派員で、しかも芥川賞作家である。気安く話しかけられる相手ではない。  その辺見さんが『1★9 […]
2016.3.22.
わき道をゆく
第90回 芥川は何を予言したか
 辺見庸さんの新著『1★9★3★7』(金曜日刊)を読んでいたら、すっかり忘れていた物語を思い出した。芥川龍之介の短編『桃太郎』である。改めて読んでみると、この物語は凄い。芥川の眼力に驚かされる。 まだお読みでない方に内容 […]
2016.2.26.
わき道をゆく
第89回 歴史をどう切り出すか
 司馬遼太郎さんは書き出しの天才である。彼の筆遣いは人の心をわしづかみにする。たとえば日露戦争を描いた『坂の上の雲』はこんなふうに始まる。〈まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。/その列島のなかの一つの島が四国 […]
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